オリックス銀行カードローンは総量規制対象外なのか?

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銀行カードローンを利用する場合、「このカードローンは総量規制の対象外かどうか…?」という事を気にされる方は多いと思います。

「総量規制」とは、「消費者金融等のカードローンは年収の1/3を超えて借り入れする事が出来ない…」というルールの事を指しています。

しかし、実際には「どのローンが総量規制の対象なのか、よくわからない…」と言われる方も多いようです。

そこで、今回はオリックス銀行カードローンの場合を例に、銀行カードローンと総量規制の関係について、少し考えてみたいと思います。

オリックス銀行カードローンは総量規制対象外!

まず、最初に「オリックス銀行カードローン等の銀行カードローンは、総量規制の対象かどうか?」という点からお伝えしていきます。

結論から申し上げると、オリックス銀行カードローンをはじめ、全ての銀行カードローンは「総量規制の対象外」という事になっています。

なぜなら、総量規制は消費者金融業者など、貸金業法の規制の対象になっている金融機関やローン会社が対象になるルールであって、銀行は貸金業法の規制を受けないからです。

ちなみに、消費者金融業者は貸金業法で規制されますが、銀行は銀行法と言う法律で規制される事になっています。

銀行カードローンが総量規制対象外になった理由

では、なぜ消費者金融のカードローンは総量規制の対象になるのに、銀行カードローンは「対象外」になるのでしょうか?

その理由は、前段でお伝えした貸金業法の規制対象かどうか…という点が最も大きな違いなのですが、消費者金融がこのような規制を受けるまでには、「カードローンの過剰融資」という事が社会問題になっていた…という経緯があります。

参考までに、下記に「消費者金融の融資残高と銀行の融資残高」をグラフ化した表を掲載していますが、2006年ごろには消費者金融の利用件数がとても多く、当時「多重債務者」が社会問題化していました。

そこで、2006年に貸金業法が改正され、消費者金融の過剰融資を防ぐ目的で、2010年に総量規制というルールが誕生したという訳です。

ただ、このような過剰融資が社会問題化したのは、下記のグラフでもある通り消費者金融だけの話だった為、当時は銀行カードローンは規制を受けず、今に至っている…というのがこれまでの経緯となります。


引用:金融庁 銀行カードローン検査 中間とりまとめ

他にもある総量規制対象外のローン

ここまでで、オリックス銀行カードローンをはじめ銀行カードローンが総量規制の対象外である事や、総量規制というルールが誕生した経緯などはご理解いただけたかと思います。

ちなみに、現在総量規制の対象外になっているのは、銀行カードローンだけではありません。

以下のローンについても、総量規制から除外される、又は総量規制の例外となるローンとなっています。

除外  

  • マイカーローンや住宅ローン
  • 高額療養費の貸付け
  • 有価証券を担保とする貸付け
  • 不動産(個人顧客または担保提供者の居宅等を除く。)を担保とする貸付け
  • 売却予定不動産の売却代金により弁済される貸付け
  • 例外  

  • 顧客に一方的に有利となる借換えや借入残高を段階的に減少させるための借換え(おまとめローン)
  • 顧客または顧客の親族等の緊急に必要と認められる医療費を支払うための借入
  • 社会通念上緊急に必要と認められる費用を支払うための資金(10万円以下、3ヶ月以内の返済等)の借入
  • 配偶者と併せた年収3分の1以下の借入(配偶者の同意が必要。)
  • 個人事業者に対する貸付け
  • 預金取扱金融機関からの貸付けを受けるまでのつなぎ資金に係る貸付け
  • 尚、上記の「例外」と「除外」には各々下記のような違いがあります。

    総量規制の「除外」とされるもの 総量規制にかかわらず借入れは可能。借入額は借入残高に算入されないため、その後の借入れには影響は与えない。
    総量規制の「例外」とされるもの 総量規制にかかわらず借入れは可能。ただし、借入額が借入残高に算入され、借入残高が総量規制の基準を超過した場合、その後の「適用除外」や「例外」を除く借入れはできなくなる。

    銀行カードローンの過剰融資の問題

    ただ、銀行カードローンが総量規制の対象外である…といっても、青天井で融資が行われるという訳ではありません。

    最近では、銀行カードローンも過剰融資が社会問題化しており、様々な規制がかかるようになってきました。

    金融庁の調査結果

    上記のグラフでもわかる通り、最近では消費者金融の融資残高と銀行カードローンの融資残高が逆転しており、今度は銀行カードローンが厳正な審査を行わずに年収の1/2を超える融資を行ったり、他社借り入れがある状態でも過剰な融資を行うようになってきました。

    そこで、金融庁も多重債務者の発生を防ぐ為、最近では銀行のカードローンに関する調査を定期的に行っています。

    ちなみに、直近の調査結果は下記URLからご覧いただけますが、年収に対する規制を強化する銀行が増えた一方で、利用後の収入状況を審査する銀行も少なく、まだまだこの問題は続くのではないか…という意見も出ているようです。
    引用:平成30年8月 銀行カードローンの実態調査結果 主なポイント

    銀行カードローンの規制強化

    以上のような背景を受けて、現在では銀行カードローンでも以下のような規制が行われています。

    • 過剰なCMの禁止
    • 融資金額に対する年収の上限設定
    • 収入証明書の提出義務化
    • カードローン審査を、保証会社と銀行の両方で実施する

    等。
    尚、上記のような自主規制が行き渡らない場合は、今後何らかの法規制が入る可能性も否めません。

    結局、オリックス銀行カードローンはいくらまで借りれる?

    では以上を踏まえ、結局のところオリックス銀行カードローンでは、どれくらいの限度額が設定されるのでしょうか?

    総量規制対象外でも返済比率が重要視される

    オリックス銀行カードローンをはじめ銀行カードローンは総量規制の対象ではなく、年収の1/3までというルールは適用されません。

    しかし、銀行カードローンについては「返済比率」という点が重要視され、それに基づいて限度額が設定されます。

    返済比率とは、年収に対し借金返済額の総額が占める割合の事をさしますが、例えば年収300万円の人が年間100万円の借金返済をしている場合、返済比率は100万円÷300万円で返済比率は33%という事になります。

    住宅ローンやマイカーローンなどの借り入れもみられる

    ちなみに、この借金返済額には住宅ローンやマイカーローン、そしてカードローンなども全て含まれ、理想の返済比率は25%~35%と言われています。

    したがって、上記の年収例でいくと、オリックス銀行カードローンを申し込んでも、恐らく10万円程度しか限度額は設定されない…という事になります。

    尚、一般的には銀行カードローンを初めて契約した場合は、年収の10%前後の限度額が設定されるケースが多いようです。(他社借り入れ状況によっても変わります。)

    オリックス銀行カードローン総量規制についてのまとめ

    今回は、オリックス銀行カードローンを例に、銀行カードローンの過剰融資の問題や、総量規制について、基本的な知識をお伝えしました。

    たしかに、カードローンを利用する場合は、ついつい総量規制の事を考えてしまいます。

    しかし、カードローンで重要なのは「いくらまで借りれるか?」という事よりも、「いくらまでなら返せるか?」という事の方が重要です。

    借りるのも自分ですし、返済するのも自分です。

    カードローンを利用する場合は、やはり「計画的に…」という言葉を忘れないようにしたいものですね。